僕のメインマシーンは「MacBook Pro 2016」の15インチモデル。自宅では「LG 5K UltraFine Display」を2枚使用し、トリプルディスプレイ環境で作業をしている。
15インチ型「MacBook Pro」と「LG UltraFine 5K Display」2枚という構成で作業をしている人はあまりいないかもしれないが、僕なりに悩んだ末に行き着いたこれらを活用するための最適な配置にようやく行き着くことができたので、紹介しておく。
「LG UltraFine」2枚をメインにし、MBPをサブに
僕の最高のデスク環境に対する情熱は並大抵ではない。
デスクを変え、デスクの配置を変え、ディスプレイアームを購入しては破棄してはまた購入し、ディスプレイを何度も変え、最近は引っ越してまたイチからやり直した。大部分が無駄にになっている上にまだ満点ではないが、現状が現時点におけるベストだと思っている。
その配置が冒頭の1枚。「LG UltraFine 5K」2枚をメインの作業スペースとして使用し、左側にエレコム製2WAY USBクーラー「FAN-U177BK」で強力冷却されている15インチ型「MacBook Pro 2016」をサブモニターとして使用。
「LG 5K UltraFine Display」がメインで2枚中央に配置され、そのさらに左手前に「MacBook Pro」を配置している関係で、どうしてもバランスが悪くなる。そのため、右側には「Smart Connector」対応スタンド「Logi BASE」の上に載せた10.5インチ型「iPad Pro」を設置し、アクセス数のリアルタイム情報を表示している。
中央にはポートの拡張に特化したドック「CalDigit TS3 Lite」をセット。左側の「LG 5K UltraFine Display」を出力すると同時にスピーカーや将来的には有線LANケーブルも接続する予定。
「LG 5K UltraFine Display」を15インチ型「MacBook Pro 2016」をで2枚出力するためには左右からそれぞれ出力する必要があるため、右側のディスプレイは右側のポートから直接挿している。
「MacBook Pro」の右側に見える白いケーブルは「LaCie 4TB d2 Thunderbolt 2/USB 3.0 Hard Drive」用のケーブル。「Thunderbolt 2」用を買った半年後に「Thunderbolt 3」が登場してしまったのだが、モノとしては一切不満がないので「Thunderbolt 3(USB-C)- Thunderbolt 2アダプタ」を使用して「Time Machine」バックアップ用として使っている。
使用しているキーボードは「Magic Keyboard」、使用しているマウスは「Logicool MX Master」。
次にそれぞれのディスプレイの使い分け方とこだわりを紹介する!
使用頻度によってディスプレイ内の配置を最適化する
この環境で快適に使うためにはアプリの配置を予め決めておくことが非常に重要。僕の場合のアプリの配置はとてもシンプルで、使用頻度が高いものはメインディスプレイの内側に、使用頻度が低いものは外側または「MacBook Pro」に、という住み分けにしている。
具体的に解説する!
メインディスプレイの内側に頻度の高いアプリを
2枚の「LG 5K UltraFine Display」をへの字型に並べて配置する欠点は、視線の目の前にベゼルが来ること。これが理由で以前から避けていたが、使い始めてみた結果、意外と気にならないことがわかった。
これは、両ディスプレイの内側(左のディスプレイであれば右側、右のディスプレイであれば左側)によく使うアプリを配置することがポイント。
僕の場合、ブラウザを左ディスプレイの内側、右ディスプレイの内側に「MarsEdit」を配置し、その隣にそのプレビュー画面を配置している。
基本的にディスプレイは3分割する想定で考え、「BetterSnapTool」でキーボードショートカットを割り当てている。
外側に頻度の低いアプリを
逆にブラウザと「MarsEdit」以外はディスプレイの外側または「MacBook Pro」に配置している。
多少重なるアプリもある。左側のディスプレイでは右半分をブラウザにしているが、左半分をTweetbotにしている。カラム数が多く、入り切らないので基本はブラウザと重なってしまうが、大部分のカラムは常時表示されているので困らない。
右側のディスプレイには各種画像圧縮ツールを配置。また、右側のディスプレイはデスクトップを表示するように設定しているため、作業中のファイルやダウンロードしたファイルが見やすいようにスペースを確保している。
画面スペースは十分にあるため、Dockは常時表示にしている。「Command + Tab」がデスクトップのあるディスプレイに表示させるという理由もある。
僕はAlfredを使っているのでキーボードショートカットで画像の圧縮作業を行える場合もあるが、なぜか「JPEGMini」は利用できず、ドラッグ・アンド・ドロップが必須となっているため、常時表示にしている。
「MacBook Pro」にはメッセンジャー系アプリを入れている。SlackやLINE、FaceBookメッセンジャーを「Split View」で表示し、全画面に。「アクティビティモニタ」も常時起動し、CPUやRAMの負荷を確認している。
試してみたが断念した配置とその理由まとめ
現在の配置について解説したが、ここに行き着くまでには色々と検討していた配置もある。続いて、それらの配置を非常に簡潔なイラストとともに紹介する。
「MacBook Pro」のキーボードとトラックパッドを使用する案
最初に試していた設定はこちら。ポイントは左右対称であるという美しさ。実際は他にスピーカーや「CalDigit TS3 Lite」があるが、いずれも左右対称を崩さない。
これは見目が間違いなく最も美しいのだが27インチのディスプレイを2枚横に並べている関係で両端が上手く見えないのだ。僕の机の奥行きは800mmなので狭い方ではないと思うが、それでも両端は見づらかった。
ただ、この形はメリットがあった。それは「MacBook Pro」のキーボードとトラックパッドを使うことができること、そして、比較的目に近い位置で文字を見ることができること。
「MacBook Pro」のキーボードが好き
僕は「MacBook Pro 2016」のキーボードが割と好きだ。ペチペチうるさいが、ズレないキーボードカバー「moshi Clearguard」を付ければ音も鈍くなり、埃が隙間から入ることを防ぐことができる。このキーボードで打つのはなんだかんだで心地良い。
記事執筆時に文字を近くで見ることができる
姿勢としては当然ながらディスプレイを目の位置からある程度離した方が良いのは自分でも分かっているのだが、実際に書いている時はもう少し近くにあった方が使い勝手が良い。
この場合、「MarsEdit」は「MacBook Pro」に表示し、記事の執筆を行っていた。
そこで、僕はディスプレイの配置を少し変更し、への字型にした。
これですべてが解決したかと思いきや、問題が次々と起きてしまった。
本体が熱くなりすぎる問題:突然の熱暴走に見舞われる
まず最大の問題となったのは熱暴走。
「MacBook Pro 2016」および「MacBook Pro 2017」の15インチモデルは確かに「LG 5K UltraFine Display」を2枚出力することはできるが、あくまでも「MacBook Pro」のフルパワーを使って2枚出力できる、というだけであり、本体には結構な負担が掛かっていることが判明。
その結果、熱暴走をし始めてしまったのがこちらのツイート。
MacBook Proが突然暴れ出した笑笑 pic.twitter.com/r9PyTJyuCt
— g.O.R.i(gori.meの中の人) (@planetofgori) August 11, 2017
エレコム製ノートパソコン冷却台「SX-CL20SV-W」を購入したが全く改善されず、その後、エレコム製2WAY USBクーラー「FAN-U177BK」に買い替え、想定通りの冷却効果が得られた。
ただ、問題はこれでは収まらなかった。
本体が熱くなりすぎる問題:キーボードが熱すぎて指が痛くなる
これはもはや欠陥品ではないかと思わずにはいられないのだが、「LG 5K UltraFine Display」を2枚出力するとキートップが異常なまでに熱くなる。
「FLIR ONE for iOS Personal Thermal Imager」のようなサーモグラフィーカメラを持っていないので正確な温度を測定することはできていないが、普段通りキーを打っていると徐々に指先の痛みが悪化。耐え続けて打った結果、指先がヒリヒリしてしまい、軽い火傷のような状態になってしまった。
その結果、別の配置を検討することに。
メインディスプレイとして1枚、サブディスプレイとして1枚
そこで、僕は以前利用していた配置を検討することに。「LG 5K UltraFine Display」を1枚中央に配置し、もう1枚を右側に配置。左側には「MacBook Pro」を設置するという配置だ。
これは配置するまでもなく、断念。単純に見た目が美しくないからだ。特に机の上にスタンドが立っていると狭くなり、作業スペースが狭くなる。
番外編:アレコレ選んだ理由、選ばなかった理由
現在の配置に行き着くまでに取捨選択した内容についても載せておく。
ディスプレイアームを設置しなかった理由
デスクスペースを広くするにはディスプレイアームを使用することが鉄板。
今回もエルゴトロン製のモニターアーム「LX Desk Mount LCD Arm」を使用することができていればもう少し選択肢は変わっていたかもしれないが、僕の使用しているオカムラ製スタンディングデスク「Swift(スイフト)」は机の構造上、設置することができず、断念。
スタンディングデスクにした理由
もともとはデスクスペースの広いL字型の机を使っていたが、約1年前にスタンディングデスクに買い替えた。
座り続けることは健康に良くないということが明らかになっているため、立った状態でも作業できるように、と導入。同時に、子どもを抱っこ紐で抱えながら作業ができるようにしたかったということもある。
子育てに使えるという発想はカズチャンネルのカズさんの動画から発想を得た。
「LG 5K UltraFine Display」を2枚にした理由
そもそもなぜ「LG 5K UltraFine Display」を2枚にしたのか。確かに、他の4Kディスプレイ2枚であれば熱問題にも見舞われず、より広い作業環境も実現できたかもしれない。
この理由として2つある。1つは既に1枚買ってしまっていたから。もう1つは、2枚目のディスプレイを買う際に、1枚目と揃えたいという思いが強かったから。
僕の中では「MacBook Pro」をクラムシェルモードで使用し、5Kディスプレイを1枚、4Kディスプレイを2枚という選択肢もあったが、ディスプレイアームが使用できないことが判明し、選択肢が大幅に狭まってしまったのは事実。
使用しているMacやライト、デスク、周辺機器すべて
最後に、僕が使用しているMacやディスプレイ、デスクやデスクライト、各種周辺機器などをまとめておく!自分の理想の机を作る上で参考にどうぞ!
- 15インチ MacBook Pro 2016
- LG UltraFine 5K Display × 2枚
- CalDigit TS3 Lite
- LaCie 4TB d2 Thunderbolt 2/USB 3.0 Hard Drive
- Logicool MX Master
- Magic Keyboard(US)
- エレコム製2WAY USBクーラー「FAN-U177BK」
- 10.5インチ iPad Pro
- Logi BASE
- Bose Companion 20 multimedia speaker system
- BenQ WiT Eye-care
- オカムラ スタンディングデスク スイフト
- オカムラ オフィスチェア コンテッサ
- Philips Hue Lightstrip Plus(ライトリボン)