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重大なCPU脆弱性「Meltdown」「Spectre」に関して、米Intelが数カ月にわたって順次リリースを進めてきたマイクロコードアップデートは、ゴールに近づきつつある。だが、同社がアップデートの提供を予定していたプロセッサのうち、旧型プロセッサの一部については、アップデートの開発を取りやめたことが明らかになった...

Wayback Machine Mar Apr May Previous capture 07 Next capture 2017 2018 2019 1 capture 7 Apr 2018 About this capture Computerworld TOP Software Hardware Cloud Network Wireless Industries CIO 日経 xTECH TOP > Hardware > Intel、Core 2など旧CPU向けのSpectre対策... Hardware 関連カテゴリー: Software Intel、Core 2など旧CPU向けのSpectre対策パッチを中止 Tweet 2018/04/06 Brad Chacos PCWorld  重大なCPU脆弱性「Meltdown」「Spectre」に関して、米Intelが数カ月にわたって順次リリースを進めてきたマイクロコードアップデートは、ゴールに近づきつつある。だが、同社がアップデートの提供を予定していたプロセッサのうち、旧型プロセッサの一部については、アップデートの開発を取りやめたことが明らかになった。 Credit: Gordon Mah Ung  Intelの2018年4月2日付けの文書「Microcode Revision Guidance」を見ると、アップデートが提供されるはずだったプロセッサの中に、ステータスの欄が「中止(Stopped)」に変わったものがある。具体的には、Penryn(2007年)、Yorkfield(2007年)、Wolfdale(2007年)、Bloomfield(2008年)、Clarksfield(2009年)、Jasper Forest(2010年)、SoFIA(Atom、2015年)などだ(いずれも開発コード名)。この件については、ハードウエア情報サイトTom's Hardwareが最初に報じた。  Intelはこの文書の中で、「中止」というステータスについて次のように説明している。 これらの製品については、そのマイクロアーキテクチャとマイクロコードの機能を包括的に調査した結果、マイクロコードアップデートをリリースしないことを決めた。そのわけは、次に示す項目をはじめ、1つないし複数の理由が該当する。 マイクロアーキテクチャの特性上、バリアント2(CVE-2017-5715)を緩和する機能の効果的な実装が不可能である。 システムソフトウエアの現行のサポートが限られている。 顧客からの情報によると、これらの製品の大半は「クローズドシステム」として実装されており、したがって、これらの脆弱性の影響を受ける可能性は相対的に低いものと考えられる。 >>次ページ Intelのこの決定は、Core2シリーズのプロセッサに引導を渡... 1 2 >> Hardwareトップページへ Computerworldで今読まれている記事 1 新型iPad Pro、10.5インチ化でMS Officeアプリの無料対象外に 2 Apple、Macのプロセッサを自社製に移行か、米報道 3 ベンダーのセキュリティ評価、契約の前に打つべき手は(後) CIOで今読まれている記事 1 iOS 11.4ベータ版にMessages in iCloudとAirPlay 2が復活 2 永続ライセンス型Officeの次期版、「Office 2019」は来年下半期リリース 3 未来を見据えたIT予算の策定、6つのヒント(中) ↑ページ先頭へ |Computerworldについて|Computerworldへのお問い合わせ・ご意見|著作権・リンクについて|個人情報保護方針/ネットにおける情報収集/個人情報の共同利用について| 日経BP社 IDG Copyright © 2017 Nikkei Business Publications, Inc. and International Data Group, Inc. All rights reserved. このページに掲載されている記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。著作権は日経BP社およびIDG、またはその情報提供者に帰属します。掲載している情報は、記事執筆時点のものです。 Wayback Machine Mar APR May Previous capture 07 Next capture 2017 2018 2019 1 capture 7 Apr 2018 About this capture Computerworld TOP Software Hardware Cloud Network Wireless Industries CIO 日経 xTECH TOP > Hardware > Intel、Core 2など旧CPU向けのSpectre対策... Hardware 関連カテゴリー: Software Intel、Core 2など旧CPU向けのSpectre対策パッチを中止 Tweet 2018/04/06 Brad Chacos PCWorld  Intelのこの決定は、Core 2シリーズのプロセッサに引導を渡すものだ。Intel初のクアッドコアプロセッサが登場したのは同シリーズだった。そのほか、Intel Core i7-970/980/980X/990Xなど、第1世代のCoreシリーズの一部もアップデートの提供が中止となった。  残念な決定ではあるが、実のところ意外ではない。むしろ、10年前のプロセッサに向けてパッチを開発する意向をIntelが明らかにした時の方が驚きだった。Intelのマイクロコードアップデートは、同社自身が配信するのではなく、マザーボードメーカーのBIOSアップデートを通じて提供されるだけになおさらだ。仮にIntelがアップデートをリリースしたとしても、大昔のプロセッサに向けたBIOSをあえて用意するマザーボードメーカーが一体いくつあるのか、疑問に思わざるを得ない。  後味の悪い幕切れにはなったが、Intelとしては、荒れ模様のスタートの後、約8年分のプロセッサに向けてアップデートを提供したことになる。この中には、現在も広く使われているSandy BridgeやIvy Bridge世代のプロセッサも含まれている。  だが、影響が広範囲に及ぶCPU脆弱性の問題では、ファームウエアの更新は全体の一部分にすぎない。お使いのパソコンをMeltdownとSpectreの脅威から守る方法については、PCWorldの記事も参考にしてほしい。複雑に入り組んだ対処の手順について解説している。早急に手を打っておこう。また、CPU脆弱性を攻撃するマルウエアも見つかっているだけに、ウイルス対策を取り入れた防御も重要だ。  ファームウエアのアップデートが提供されない旧型のパソコンは、そろそろアップグレードの時期かもしれない。米AMDのRyzenシリーズのクアッドコアAPUは費用対効果が高い。「Ryzen 3 2200G」は米Amazon.comでわずか100ドル程度、さらに高性能な「Ryzen 5 2400G」は同じく164ドル程度だ。両製品とも、最近のゲームに耐えうる性能を持つGPU「Radeon Vega」を内蔵している。また、RyzenのCPUは、今月中に第2世代の登場を控えていることから、現行版は全体に価格が下がっている。ただしGPUを内蔵しているのは、CPUではなくAPUの方だけだ。Intelも、第8世代Coreシリーズ(開発コード名「Coffee Lake」)のデスクトップ向け新型CPUやマザーボードを4月3日に発売したばかりだ。  Core 2の冥福を祈りたい。別れが惜しまれる。 (了) 翻訳:内山卓則=ニューズフロント 記事原文(英語)はこちら << 1 2 Hardwareトップページへ Computerworldで今読まれている記事 1 新型iPad Pro、10.5インチ化でMS Officeアプリの無料対象外に 2 Apple、Macのプロセッサを自社製に移行か、米報道 3 ベンダーのセキュリティ評価、契約の前に打つべき手は(後) CIOで今読まれている記事 1 iOS 11.4ベータ版にMessages in iCloudとAirPlay 2が復活 2 永続ライセンス型Officeの次期版、「Office 2019」は来年下半期リリース 3 未来を見据えたIT予算の策定、6つのヒント(中) ↑ページ先頭へ |Computerworldについて|Computerworldへのお問い合わせ・ご意見|著作権・リンクについて|個人情報保護方針/ネットにおける情報収集/個人情報の共同利用について| 日経BP社 IDG Copyright © 2017 Nikkei Business Publications, Inc. and International Data Group, Inc. All rights reserved. このページに掲載されている記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。著作権は日経BP社およびIDG、またはその情報提供者に帰属します。掲載している情報は、記事執筆時点のものです。